東日本大震災から4年を迎えた11日、プロ野球楽天は兵庫県姫路市で行われた西武との練習試合に臨み、3―0で勝利した。大久保博元監督は「3月11日という日に、目指しているバッテリー中心に守る野球で勝てたというのは公式戦の1勝より大きい」と静かに喜びをかみしめた。
地震が発生した午後2時46分には、両軍がそれぞれのベンチ前に整列して被災地の方角へ黙とうをささげた。大久保監督は「残された遺族の方たちが、野球を見ている時間だけはつらいことを忘れられるように全力プレーを見せたい」と誓った。日本代表参加でチームを離れている嶋基宏主将は「われわれが優勝すれば東北が注目される。そのことが東日本大震災を風化させないことにつながると信じています」と球団を通じてコメントした。
各地で実施されたオープン戦や日本代表の強化試合でも試合前などに選手らによる黙とうが行われ、国旗などが半旗で掲げられた。福島県出身のDeNAの中畑清監督は「(復興が)遅れている部分がはっきりして厳しい状況。風化させないように、復興支援で何をすべきか考えないといけない」と語った。〔共同〕