【NQNニューヨーク=川内資子】24日の米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均の終値は前日比21ドル45セント(0.1%)高の1万8080ドル14セントだった。前日夕以降に四半期決算を発表したマイクロソフトやインターネット検索のグーグル株が上昇。投資心理が上向き、IT(情報技術)株全般に買いが広がった。
24日の米株式相場は3日続伸した=AP
発表が佳境を迎えた米主要企業の決算は、ドル高による収益押し下げはあるが事前に警戒していたより堅調な内容も目立つとの受け止めが多い。来週に発表予定のアップルなどへの業績期待が高まり、IT株を中心に買いが優勢となった。
ただ、ダウ平均は前日終値を下回って推移する場面もあった。原油先物相場が下落し、収益悪化への警戒感からエクソンモービルなど石油関連株が売られ相場の重荷となった。
3月の耐久財受注額は前月比で市場予想を上回って増えたが、相場の反応は目立たなかった。
ナスダック総合株価指数は同36.022ポイント(0.7%)高の5092.085と、連日で過去最高値を更新した。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は4.76ポイント(0.2%)高の2117.69と過去最高値を更新した。高値更新は3月2日以来ほぼ1カ月半ぶり。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「一般消費財・サービス」「IT」など4種が上昇。一方、「エネルギー」「資本財・サービス」などが下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億7000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約18億5000万株だった。
決算が大幅増益となったアメリカン航空グループは上昇。前日夕に発表した決算で売上高が市場予想以上に伸びたインターネット小売りのアマゾン・ドット・コムは急伸し、上場来高値を更新。増益決算を発表したコーヒーチェーンのスターバックスは大幅高。
ケーブルテレビ2位のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)の買収断念を発表した同最大手のコムキャストは上昇。TWCも上げた。
一方、決算が市場予想を下回ったバイオ製薬のバイオジェンが急落。航空機のボーイングや機械・航空機関連のユナイテッド・テクノロジーズも売られた。