日航ジャンボ機墜落事故の遺族でつくる「8.12連絡会」の美谷島邦子事務局長(68)が13日、千葉県柏市にある国土交通省の研修施設で、4月から公共交通事故の被害者支援活動を担当している同省職員ら約20人に講義し、「苦しみの時間を短くする支援が必要」と語った。
次男の健君(当時9)を失った美谷島さんは「心の痛みは人の心でしか癒やせない」と語り、「(遺族の)悲しみや苦しみが、安全を向上させると考えて活動してきた」と振り返った。
国交省は2012年、「公共交通事故被害者支援室」を設立。美谷島さんは支援室を立ち上げる検討会のメンバーで、設立後は毎年、新たに支援員となる職員らの研修で講義をしている。〔共同〕