4月の大阪市議選と、今月17日の「大阪都構想」の住民投票後、初となる大阪市議会(5月定例議会)が22日開会する。各会派は21日、議長ポストの調整を続けたが、最大会派の大阪維新の会と第2会派の自民党がそれぞれ獲得へ意欲を示し、結論は出なかった。
議長は最大会派から選出するのが通例。維新は「市議選で市民の負託を受けた」(大内啓治幹事長)とするのに対し、自民も「(維新代表の)橋下徹市長の任期中は何がどう転ぶかわからない」(柳本顕幹事長)として議会運営の主導権を握りたい考えだ。
両会派ともに過半数を持たず、他会派の協力が必要。第3会派の公明党は維新と自民の候補者一本化を求め、21日は共産党会派も交えて調整したが結論は出なかった。
5月議会は都構想の協定書を議論してきた法定協議会の廃止議案や、2015年度補正予算案などを審議する見通しだ。