中部や北陸地方を地盤とする食品スーパーのバローは25日、業務用食品卸大手トーホーの食品スーパー子会社、トーホーストア(神戸市)と資本・業務提携すると発表した。バローが6月にトーホーストアの発行済み株式の20%をトーホーから取得し、持ち分法適用会社にする。取得額は非公表としている。
バローは岐阜県や愛知県などで食品スーパー約260店を展開する。トーホーストアは兵庫県南部に42店あり、2015年1月期の売上高が243億円、純利益は5200万円だった。
提携後、バローはトーホーストアの店舗を通じてプライベートブランド(PB)商品の供給拡大などを検討しているようだ。
バローは15年10月、持ち株会社に移行する。国内の食品市場が成熟するなか、スーパー業界で定評のあるPB商品を武器に、地域を越えた提携で収益拡大を目指す。07年にも石川県地盤の食品スーパー「どんたく」を運営する山成商事(同七尾市)に資本参加した実績がある。