東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)は2日、東京・渋谷駅周辺の再開発の工事現場を報道陣に公開した。2020年までに各路線につながる地下広場を設けるほか、各線の乗り換え用の通路を整備。工事が完成すると、各線の乗り換え時間が4割削減できるという。
再開発事業では、東京メトロ銀座線の改札を渋谷駅街区のビルの3階から渋谷ヒカリエの1階に移す。東急東横線との乗り換え時間は現在の4分から2分半に短縮できる。
同日には東急東横線の旧渋谷駅跡地に建設している高さ230メートルの複合ビルの屋上に、展望スペースを設置すると発表した。面積は3千平方メートル前後と日本最大級となる。45階から屋上をつなぐ屋外エスカレーターも設置し、19年度に開業する。
展望スペースやエスカレーターに屋根は設けず、安全確保のための囲いもガラスにする。外国人観光客に人気となっている渋谷のスクランブル交差点を見下ろすことができる。