福井県は、入学者や地元企業への就職者を増やした県内の大学に奨励金を支給する制度を新設する。7日発表した2015年度9月補正予算案に関連費用1500万円を盛り込んだ。県内に定着する若者を増やし、人口減少に歯止めをかけるのが狙いだ。
16年度から県内の大学や短大、高専を対象に、入学者数が過去3年間の平均を超えた場合、増加した1人につき10万円の奨励金を支給する。17年度からは、卒業後に県内企業に就職する学生を増やした場合に、増加分1人当たり20万円を支給する。県外出身者なら、さらに20万円を上乗せする。
15年度は、オープンキャンパスを拡充したり、地元への就職につながるインターンシップを始めたりする大学などに対し、1事業あたり300万円を上限に補助する。