中国メディアの財新と英マークイットが発表した中国の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.0だった。47.3だった8月の確報値から一段と悪化し6年半ぶりの低水準となったため、世界経済の成長をけん引してきた中国の景気鈍化が改めて意識された。米市場では建機のキャタピラーや航空機のボーイング、機械のユナイテッド・テクノロジーズなど米国外での売り上げが多く、世界経済に左右されやすい景気敏感株を中心に売りが優勢だった。
ニューヨーク原油先物相場が下げ、シェブロンなどの石油株や化学のデュポンといった素材関連株にも売りが広がった。ダウ平均は一時118ドル安まで下げ幅を広げた。
もっとも、朝方はダウ平均が小幅に上昇する場面もあった。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の不正問題を受けた自動車株の売りが一服し、欧州主要国の株価指数が上げたことが米株式相場を支えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「素材」や「エネルギー」など6業種が下落した。一方で「公益事業」など4業種が上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億8000万株(速報)、ナスダック市場は約15億6000万株(同)だった。