【NQNニューヨーク=川内資子】7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の11月物は前日比0.72ドル安の1バレル47.81ドルで取引を終えた。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想を上回って増え、需給の緩みを意識した売りが優勢となった。
原油の需給の緩みが解消されるとの見方から、足元で原油先物は大きく上昇していた。早朝の取引では一時49.71ドルと、期近物として7月22日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値を付けた。午前発表の在庫統計を受け、当面の利益を確定する売りが膨らんだ面もある。
ガソリンは3営業日ぶりに反落。ヒーティングオイルは4営業日ぶりに反落した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に4日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比2.3ドル高の1トロイオンス1148.7ドルで終えた。世界の主要中銀による緩和的な金融政策を背景に、市場に投資資金が流入し続けるとの見方から金を買う動きが続いた。
銀とプラチナはともに4日続伸した。