名古屋市千種区の東山動植物園で3月に遊園地の4人乗り遊具「スロープシューター」で追突事故が起き、「大観覧車」で扉が開いたまま1周した問題で、同園は26日に再発防止策を発表した。事故後に全体の営業を止め遊具全17機種を点検していたが、27日から問題の二つの遊具を除く8機種で営業を再開する。
扉閉めずに観覧車1周・遊具は追突事故 東山動植物園
同園によると、スロープシューターでは車両1台に構造上の問題があった。この車両で前部の補強パネルがずれ、左前輪がそこにはまり込んでロック。車両が左にそれて側壁に衝突し、後続車両が追突した。パネルのずれは初期不良か経年劣化によるとみられるが、これまで点検対象項目に入っておらず、同園は1961年製の全8車両を改修して点検も強化する。
大観覧車の問題では、スタッフへの指導が不十分だったため安全教育を徹底。扉の状態を感知するセンサー新設や非常ボタン増設などを進めるという。