自民党の佐藤ゆかり衆院議員(54)=大阪11区=と、同区内の枚方市を地盤とする自民党の出来成元(しげちか)・前大阪府議(67)がそれぞれ、互いを政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで大阪地検に告発し受理されたことがわかった。党内の「身内」が争う構図になっている。
出来氏は告発状で、佐藤氏が2014年12月の衆院選直後、出来氏が代表の党枚方市支部を介して受け取った地元業者2社からの献金計200万円を、佐藤氏が代表を務める党府第11選挙区支部の政治資金収支報告書に記載しなかったと主張。佐藤氏は200万円は業者からの「預かり金」で約半年後に返したとし、仲介を記した出来氏側の収支報告書の記載は虚偽と主張している。(一色涼、楢崎貴司)