東京地裁に入る佐々木主浩さん=17日午後0時29分、東京都千代田区、西畑志朗撮影
覚醒剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手・清原和博被告(48)の初公判が17日午後、東京地裁で始まった。清原被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。検察側の論告・求刑や弁護側の最終弁論を経て、公判は即日結審する見通し。
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地裁は同日午前、傍聴券の抽選を近くの日比谷公園で実施した。一般傍聴席は20席。抽選のための整理券を求め、3769人が列をつくり、倍率は188倍となった。
清原被告の起訴内容は、昨年9月に群馬県太田市のホテルで覚醒剤約1・2グラムを8万円で譲り受けたほか、今年2月には東京都港区のホテルで覚醒剤を使用し、同区の自宅で覚醒剤約0・2グラムを所持したというもの。
公判には、清原被告と長年親交のある元プロ野球選手で野球解説者の佐々木主浩氏(48)が、情状証人として出廷する予定。清原被告の人柄などについて証言するとみられる。
清原被告に覚醒剤を売ったとして、同法違反(譲渡)の罪に問われた無職小林和之被告(45)の公判では、自ら電話をかけて小林被告に覚醒剤を注文していたとする清原被告の調書が読み上げられた。17日の初公判では、清原被告自身が覚醒剤使用の経緯や購入の方法などについて説明するとみられる。(塩入彩)