沖縄県うるま市の女性(20)の遺体が遺棄された事件で、女性のあばら骨に傷が複数あったことが捜査関係者への取材でわかった。元米兵で米軍属シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)=死体遺棄容疑で逮捕=は調べに「女性を刃物で刺して殺した」と供述しており、県警は殺人容疑などでの再逮捕を検討している。
元米兵の女性遺棄事件
26日で遺体発見から1週間。シンザト容疑者は逮捕翌日から黙秘しており、県警は刃物を捜索するなど供述の裏付けを進めている。
捜査関係者によると、シンザト容疑者は当初の調べに「狙う女性を2~3時間探し、見つけた女性を背後から棒で殴って強姦(ごうかん)した」と供述。刃物で刺して殺し、遺体をスーツケースに入れて運んだなどと説明したという。
19日には供述通りに同県恩納村の雑木林で遺体が見つかり、シンザト容疑者は「動かなくなった女性を雑木林に置いた」と容疑を認めた。しかし、その後は黙秘に転じ、捜査書類への署名も拒んでいるという。
女性の遺体は死後約3週間経過しており、司法解剖で死因は特定できなかった。あばら骨には刃物によるものとみられる傷が複数あったが、遺棄後にできた傷の可能性もあり、県警は慎重に調べている。