指定暴力団山口組の2次団体・一道会の本部事務所(福岡市中央区)に1月、火炎瓶を投げ込んだとして、火炎瓶処罰法違反の罪に問われた指定暴力団神戸山口組系組長の小島慎也被告(44)ら3人の初公判が14日、福岡地裁であった。3人はいずれも起訴内容を認めた。
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検察側は冒頭陳述で、一道会傘下にいた小島被告が昨夏の山口組分裂以降は神戸山口組側として活動したと説明。知人が一道会組員らに襲撃を受けたため報復した、と主張した。一方、被告人質問で山口組分裂と事件との関係を問われた小島被告は「全くありません。個人的なこと」と答え、「個人的な恨みのために付近住民の皆さんに不安な思いをさせて申し訳ありません」と述べた。
小島被告以外の2被告の公判は即日結審し、検察側は「分裂抗争の一環」と指摘して、いずれも懲役2年6カ月を求刑した。(張守男)