支持者から花束を受け取り笑顔を見せる浅田均氏(右)と高木佳保里氏=10日午後8時26分、大阪市北区、井手さゆり撮影
北関東から九州までの9選挙区で公認候補を擁立(愛知選挙区の共同公認を除く)したおおさか維新は、大阪選挙区(改選数4)で2議席を獲得し、兵庫選挙区(同3)でも勝利した。橋下徹前代表が表舞台から去ったにもかかわらず、本拠地の近畿での底力を見せつけた。
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3年前は旧日本維新の会新顔がトップ当選を果たした大阪選挙区では、いずれも新顔の党政調会長浅田均氏(65)と、前堺市議の高木佳保里氏(43)がそれぞれ当選を決めた。両氏は演説で公約に盛り込んだ改憲にはほぼ触れず、「身を切る改革」や教育無償化を中心に訴えた。
浅田氏は橋下氏不在の選挙戦について「街頭の人の集まりが減ったが維新の考えを理解してくれる人はむしろ増えている」と振り返った。3月に自民を離党した高木氏は「大阪を改革、日本を大改革するため、おおさか維新のスピリッツを日本中にとどろかせたい」と述べた。
兵庫選挙区では、片山虎之助共同代表の次男で、新顔の片山大介氏(49)が初当選。「国政政党として大阪以外でも議席をとれ、ほっとしている」。3年前も旧日本維新の新顔が当選しており、兵庫でも「連勝」した形だ。