同志社大大学院の内藤正典教授
■トルコ軍、一部が反乱
《同志社大大学院の内藤正典教授(現代イスラム地域研究)の話》 今回、軍の一部がクーデターを試みた動きの範囲は、首都アンカラや最大都市イスタンブール、西部イズミルなど広範囲にわたり、かなり周到に計画されたことは明らかだ。エルドアン大統領は南西部の地中海とエーゲ海が交わる地域で静養中だった模様で、反乱側はこのタイミングを突いたのだろう。
トルコ軍、クーデターか 反乱軍、鎮圧部隊と交戦
なぜ今、軍の大規模反乱か トルコ、過去3度クーデター
全軍トップの参謀総長はこれまで声明を出していない。一方、陸軍第一軍管区司令官と海軍司令官は(クーデターへの)反対声明を出した。空軍と治安維持軍のジャンダルマ(憲兵隊)の態度は不明だが、一部が反乱側に加わっているとすれば、鎮圧までに長期化する可能性もある。
トルコではこれまで3回軍事ク…