照ノ富士に寄り切りで敗れた白鵬=細川卓撮影
(21日、大相撲名古屋場所12日目)
どすこいタイムズ
立ち合い直後に立行司の式守伊之助が左腕を突き出し、取組をやめるよう叫んだ。左四つで組み合った白鵬が一気に力を弱め、自ら土俵を割った。結びの一番では珍しい立ち合い不成立に、館内がざわめいた。
「わかりましたよ」と白鵬。一方、照ノ富士は「何が起こったかわからなかった」。
2度目はあっけなく勝負がついた。ゆったり真っすぐ突っ込んだため、照ノ富士に左上手を難なくつかまれた。そのまま押し込まれると、半身のまま力なく下がり、土俵下へ落ちた。好勝負を期待した桟敷から、ため息と悲鳴、座布団が飛んできた。
土俵下で見守った二所ノ関審判…