暴走した車が歩道に乗り上げた現場=23日午前11時28分、神戸市中央区、朝日新聞社ヘリから、井手さゆり撮影
23日午前5時25分ごろ、神戸市中央区北野町1丁目の県道で、乗用車が歩道に突っ込み、歩行者の女性(53)と男性(49)をはねた。2人はいずれも胸の骨が折れるなどの重傷。兵庫県警は車を運転していた同県西宮市山口町上山口1丁目の警備員、浜田健汰(けんた)容疑者(20)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。
生田署によると、車は神戸市の中心街を南北に通る通称「フラワーロード」を北進中、右カーブを曲がり切れずに歩道に乗り上げ、街灯や花壇などにぶつかって横転したという。浜田容疑者の呼気1リットルから0・57ミリグラムのアルコール分が検出された。事故に巻き込まれた歩行者2人は近くに住む姉弟で散歩中だったという。
車には浜田容疑者を含めて3人が乗車し、いずれも軽傷だった。浜田容疑者は「酒を飲んで帰る途中だった」と容疑を認めている。助手席の男性は「直前まで近くで3人で飲んでいた。(容疑者の)運転を黙認した」と話しているという。
現場はJR新神戸駅のすぐ南側。現場の約1キロ南のJR三ノ宮駅前では5月3日にも乗用車が暴走し、歩行者のうち3人が重傷、2人が軽傷を負う事故があった。