来年の就活は今年と同じく「6月面接解禁」に
経団連は12日、新卒学生の就職活動の日程を、来年(2018年卒)も今年(17年卒)と同じ「3月に説明会解禁」「6月に採用面接など選考解禁」とする方針を正式に決めた。相次ぐ日程変更による学生の混乱を避けることを優先した判断だ。ただ、この日程には会員企業の異論も多く、抜本的な改革は先送りし、再来年(19年卒)の日程は再検討する。
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経団連の榊原定征会長は12日の会見で「会員企業に意見を聞くと、『暑くて長い採用活動を学生に強いた昨年の問題は是正された』という評価が多かった」と語り、来年も同じ日程にする方針を表明した。大学側や文部科学省との調整も済ませているという。
就活の日程は2年続けて変わった。もともとは「12月に説明会解禁」「4月に選考解禁」だったが、安倍政権が13年、経団連に「学生を学業に専念させるべきだ」と要請。経団連は16年卒の日程を「3月に説明会解禁」「8月に選考解禁」に後ろ倒しにした。だが、就活期間の長期化で学生や大学から不満の声が出たため、今年の選考開始は2カ月前倒しされた。
今年の就活を総括するにあたり…