国際オリンピック委員会(IOC)は12日、2008年北京五輪の重量挙げ女子48キロ級で金メダルを獲得した陳燮霞ら中国人金メダリスト3選手を含む計8選手がドーピングの再検査で陽性が発覚し、失格となったと発表した。
北京五輪の女子48キロ級では、銀メダルを獲得したセビル・オズカン(トルコ)も失格となっている。日本勢では、三宅宏実が6位、大城みさきが8位に入っており、今後の順位の繰り上げなどが検討される予定。
8選手のうち4選手がメダリストで、メダルは剝奪(はくだつ)される。陳燮霞以外のメダリストはいずれも北京五輪に出場した選手で、重量挙げ女子69キロ級金メダルの劉春紅(中国)、同女子75キロ級金メダルの曹磊(中国)、陸上女子砲丸投げ銅メダルのナドゼヤ・オスタプチュク(ベラルーシ)。中国の3選手からは、禁止されている、成長ホルモンの分泌を刺激する物質やその代謝物が検出された。
失格となった選手の内訳は、競技別では、重量挙げ6選手と陸上2選手。国別では、中国3人、ベラルーシ2人、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコが各1人だった。(ロンドン=河野正樹)