リオデジャネイロ大会を踏まえ、東京大会への期待を述べた柔道(視覚障害)銀メダリストの広瀬誠さん(左)とボッチャ団体銀メダリストの杉村英孝さん=東京都港区の日本財団パラリンピックサポートセンター
競技場が選手村から遠いほど、選手はストレスを感じやすい――。今夏のリオデジャネイロ・パラリンピックについて、競技団体を支援する日本財団パラリンピックサポートセンターが26日、日本代表選手らに実施したアンケート結果を発表した。
選手や関係者に5点満点で満足度をたずねたところ、「選手村」は平均3・0点、「競技会場」は同3・2点、「選手村と競技会場の移動」は同3・1点で、「総合評価」は同3・5点だった。出場回数が多い選手ほど評価が低かった。
選手村と競技会場については、バスルームやトイレ、通路の狭さへの不満が多かった。陸上やアーチェリーなど競技場が選手村から遠かった選手ほど「渋滞による遅延」「案内不足」などを問題視した。
ボッチャ団体で銀メダルを獲得した杉村英孝選手(34)は「リオではたくさんの人に声をかけてもらい、救われた。東京の地下鉄は(車いす利用者が)使いづらい面があるので、2020年東京大会に向けて整備を望んでいる」と話した。調査は9月29日~10月11日に実施。出場選手やスタッフ、競技関係者ら計129人が回答した。(斉藤寛子)