記者会見で語る立命大の米倉監督
アメリカンフットボールの関西学生リーグは最終節の20日、立命大と関学大の6戦全勝決戦があり、優勝が決まる。今季から甲子園ボウルの西日本代表を決めるトーナメントに関西2位校も組み込まれたため、どちらが勝っても再戦の可能性が高い。14日は2連覇を狙う立命が滋賀県草津市内で記者会見に臨んだ。
5戦目までは危なげない戦いを続けてきたが、前節は関大に10―6の辛勝だった。米倉輝監督(45)は「OL(オフェンスライン)が関大の強いDL(ディフェンスライン)に対して、やるべきことをやれなかった。基本から見直しました」と語った。20日に迫った関学戦については「どう見ても強いチームです。穴がない。去年は勝てましたけど、毎年『今年こそは』という自信を持って挑んで、跳ね返されてきましたから、『ばっちりです』なんてとても言えない。残りの日数でどこまで仕上げていけるかです」と神妙な表情で言った。
いずれにしろ西日本代表決定戦での再戦が濃厚なのだから、20日の対戦では手の内を見せないのではという見方もある。だが米倉監督は否定した。「ウチに隠せる手はないですね。目の前の1試合に勝つ。それが偽らざる気持ちです。1戦目で力を出せないと、2戦目で出るもんじゃないです。ベストで戦う。それが唯一絶対だと思います」。2位だと27日に福岡での試合に勝った上で、12月4日の再戦に臨むことになる。けがのリスクもあり、移動の体力的な負担も避けたいところだ。
主将でOLの西信一朗(4年、立命館宇治)は力を込めて言った。「この1年、関学を倒すためだけにやってきたと言っても過言じゃないです。関学のディフェンスは11人ともトップアスリートですけど、全員が彼らを圧倒できるようにやっていきたいです」。決戦前にチームメートにどんな言葉をかけたいかと聞かれ、「信じろ、ですね。この1年間やってきたことを信じ、みんなを信じてプレーしてほしい。僕はみんなを信じてます」と語った。
昨季からチームの大黒柱である…