ノーベル賞の授賞式で、文学賞のボブ・ディラン氏の名曲「はげしい雨が降る」を歌うパティ・スミスさん=10日、ストックホルム、代表撮影
ストックホルムで10日夕(日本時間11日未明)に開かれる今年のノーベル賞授賞式では、音楽界から異例の文学賞受賞となった米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディランさん(75)の代表曲の一つ「はげしい雨が降る」を、親交のある米国のパンクロック歌手パティ・スミスさん(69)が歌った。
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スミスさんは歌い始めたものの、途中で声が出なくなった。「ごめんなさい、緊張してしまって」と言ったスミスさんに、聴衆は温かい拍手で応じた。歌い直し、最後まで歌いきったスミスさんに、ひときわ大きな拍手が贈られた。
米国の音楽カルチャー誌「ローリング・ストーン」によると、スミスさんはディランさんの受賞発表前の今年9月、主催者側から授賞式での演奏を打診された。当初はオーケストラ演奏に乗せて自分の曲を歌うつもりだったが、後に尊敬するディランさんの受賞と受諾を知った。「10代の頃から彼を追いかけてきた。彼の幅広い影響には大きな借りがある。彼への感謝の気持ちを込めたい」と打診に応じた。「はげしい雨が降る」を選んだのは、「彼の最も美しい曲の一つだから」だという。
「はげしい雨が降る」は196…