3連覇を達成し、指を3本出してゴールへ向かう青学大アンカーの安藤悠哉=杉本康弘撮影
(3日、箱根駅伝復路 優勝青学大)
失敗を取り戻す強さが青学大にはあった。
特集:箱根駅伝
箱根駅伝、青学大が3連覇 出雲、全日本と合わせ3冠
大会直前の風邪を引きずった7区田村が、区間11位と思わぬ不調。走り終わると倒れ込み、救急車で運ばれた。タイム差を47秒縮めた早大の姿が遠くに見えてきた。周囲がヒヤヒヤする中、「任してくれ」と駆けだした8区下田が、確かなピッチで後続を引き離す。「後ろから見ていて、ほれぼれした。圧巻の走り」。原監督は勝利を確信した。
今年は、中継所で一度も先頭を譲らず、11時間を切った前回のような速さはない。それでも、青学大として初の3冠にたどり着いた。原監督は「出雲、全日本、箱根は、同じ駅伝でも種目が違うようなもの。同時に達成するのは至難の業だった」と振り返った。
3連覇に3冠、9度目の箱根駅…