東福岡―御所実 前半、突破をはかる東福岡センター森=小林一茂撮影
(5日、全国高校ラグビー準決勝 東福岡25―24御所実)
決勝は東福岡―東海大仰星 全国高校ラグビー
危機的状況だった。6点を追っていた東福岡は後半11分、バックスのキープレーヤーでキッカーとしても絶対的存在のCTB森がケガで退いた。しかし代わって入った1年の吉村はこう振り返る。「先輩が緊張をほぐすように声をかけてくれた。嫌なムードが全然なかった」。その後に自陣で球を奪われてトライを許し11点差となったが、ここから地力を発揮した。
20分、相手ゴール前左中間のラックから右に振るとFW、バックス合わせて5人が球をつないだ。WTB山下が2人のタックルを受けながら右隅にトライ。その後のゴールはタッチラインを背にするような難しい位置からだったが、キッカーを任された吉村は「球だけ見て蹴った」。成功。4点差まで迫った。
仕上げは主将のロック箸本だ。…