カンガルーの「ウメ」(円山動物園提供)
札幌市円山動物園は6日、オオカンガルーのメス「ウメ」(5歳)が死んだと発表した。カンガルー舎の餌箱を覆う網目に鼻先か首をはさまれるなどした可能性が高いという。
同園によると、飼育員が6日朝、餌箱のそばで横たわって死んでいるウメを見つけた。解剖の結果、首の骨の亜脱臼による脊髄(せきずい)の損傷が死因とみられる。カンガルーは網目に鼻先を突っ込んで干し草を引っ張り出して食べる。はさまった網目から逃れようと暴れるなどし、ショック死した可能性が考えられるという。
餌箱の老朽化に伴って昨秋、縦17センチ×横8センチの網目から10センチ四方の網目に変えていた。旧サイズは製造中止で入手できなかったという。当面、現在の餌箱の使用を中止する。
ウメは2011年12月に円山動物園で誕生。7日には園内に献花台を設置した。