北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受け、国連安全保障理事会は13日午後(日本時間14日午前)に非公開の緊急会合を開き、発射は一連の安保理決議への「重大な違反」として「強く非難」する報道機関向けの声明を全会一致でまとめた。米国のトランプ政権下での初の北朝鮮の挑発に対し、安保理は一致した姿勢を示した。
特集:北朝鮮ミサイル
安保理理事国の日本と米国に、隣国の韓国を加えた計3カ国が緊急会合の招集を要請した。約1時間の会合後、議長国ウクライナの国連大使が記者団に声明を読み上げた。報道声明に法的拘束力はないが、安保理の統一した意思を即時に示す効果がある。
声明は12日の発射などを対象にしている。一連の発射が北朝鮮の核兵器の運搬システムの開発に貢献し、地域の緊張を高めていると指摘。北朝鮮の一般市民の生活必需品が大幅に不足する中、北朝鮮が弾道ミサイル開発に限られた資源を投入していることに「遺憾の意」を示した。
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