朴槿恵(パククネ)韓国大統領を巡る疑惑事件で、ソウル中央地方裁判所は17日午前5時過ぎ、特別検察官が贈賄や横領の疑いで請求したサムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)容疑者の逮捕を認めた。朴氏を巡る疑惑は韓国最大財閥の事実上のトップ逮捕という事態に発展した。
サムスントップ、地裁に出頭 贈賄容疑で逮捕状審査
検察は、朴氏と単独で面会したことがある李副会長の逮捕により、検察が今後、朴氏を収賄で立件する可能性が高まった。
地裁は李副会長の逮捕を認めた理由について「新たに構成された犯罪事実と追加の証拠資料などを考え、拘束の必要性を認める」と説明した。サムスングループで経営トップが実際に拘束されるのは初めて。
地裁は1月にも李副会長への逮捕状を審査したが、棄却していた。検察側はその後の捜査で、サムスン側の違法行為の証拠を積み重ね、改めて李副会長の逮捕を要求。地裁側も、朴氏の疑惑に対する国民の関心が高く、野党が一致して李副会長の逮捕を求めていたことを考慮したとみられる。
李副会長には、サムスングルー…