巨人と育成契約し、記者会見する高木京介選手=27日午後、東京都千代田区、長島一浩撮影
プロ野球の熊崎勝彦コミッショナーは27日、野球賭博への関与を認めて1年間の失格処分を受けた高木京介・元巨人投手(27)の復帰申請を受理し、球界復帰を認めた。これを受けて巨人球団は同日、高木京投手と育成選手契約を結んだ。野球賭博で失格処分を受けた選手が現役復帰するのは初めて。背番号は「028」。近く3軍の練習に合流する。
「はい上がった姿、娘に見せる」高木京投手、直立不動で
高木京投手は契約後、東京都内の球団事務所で記者会見し「多くの野球ファンを失望させ、関係者に迷惑をかけたことを深くおわびします」と改めて謝罪。「非常に罪が重く、簡単に償うことはできないと十分理解している。ただ、何で償えるかといったら野球でしかない」と、復帰への心境を語った。これまでトレーニングは続けてきたが、当面は3軍で体作りの練習などを行う予定という。
2015年秋に発覚した野球賭博問題では、笠原将生(26)、福田聡志(33)、松本竜也(23)の3元巨人投手が無期失格処分を受けた。16年3月に新たに発覚した高木京投手については、賭けた期間や試合数が少なかったことなどから1年間の失格処分となった。処分期間は今年3月21日で満了。野球協約により、本人から球団を通じコミッショナーへ復帰申請書が出ていた。高木京投手は16年8月に賭博の罪で略式起訴され、東京簡裁から罰金20万円の略式命令を受けた。