前半25分、ゴールを決める神戸の田中順=内田光撮影
ルヴァンカップは26日、各地で1次リーグ6試合があり、A組では磐田が小川航のハットトリック、B組では横浜マが後半の3得点で、ともに初勝利を挙げた。神戸は広島を破って2連勝。
■移籍後初ゴールの神戸・田中順「トンネル抜けられた」
試合開始から約50秒。神戸のFW田中順が待望の移籍後初ゴールで勢いをつけた。ペナルティーエリア手前で受けたパスに、「打たなきゃ入らない」と得意の左足をダイレクトで合わせた。ボールは雨にぬれた芝で速度を増し、キーパーをはじいてゴール左へ。25分にも左足で追加点を挙げた。
2011年に柏でネルシーニョ監督の下、J1優勝を経験。その後、ポルトガルの名門スポルティング・リスボンへ。昨年、古巣の柏に戻ったが、再び名将の下でのプレーを希望し、今季から神戸に加入した。
開幕戦から先発メンバー入りしたが、好機を生かせず、リーグ戦ではここ3試合連続で先発を外れていた。「トンネルを抜けられた。ほっとした」と笑顔が戻った29歳。リーグ戦2連敗と勢いに陰りが見えるチームには明るい光だ。