生田絵梨花さん=東京都千代田区、村上健撮影
■ミュージカル「レ・ミゼラブル」出演 生田絵梨花さん(20)
小学生のころから何度も見てあこがれた東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」で、コゼット役(トリプルキャスト)を演じる。日本初演30周年記念公演が東京で25日開幕し、福岡、大阪、名古屋と巡演する。「母が、私の姉を身ごもっていたときも見たんです。長く愛されてきた作品に出演できるのは光栄」と顔をほころばせる。
アイドルグループ「乃木坂46」の人気メンバーでありながら、舞台女優の夢も持ち続ける。コゼットはオーディションで勝ち取った。「遠い雲の上の世界。実感がわくまでに時間がかかりました」。稽古では発見の連続だ。「アイドルってパッと先に笑顔をつくる。ミュージカルは瞬間、瞬間の気持ちの動きを踏まえて、歌の中で表現していく。難しい」
高校時代から声楽を習い始めた。製作発表では、透明感のある高声で劇中の歌「プリュメ街」を披露し、共演の森公美子が「きれいな声をしている」と絶賛した。「コゼットはおとなしいイメージですが、積極的で熱い心を秘めていて好奇心も旺盛。そんなところを出せたら」と意気込む。
自身の姿は、役に重なる。14…