竜王戦の決勝トーナメント進出を決めた藤井聡太四段=25日午後7時50分、東京都渋谷区、長島一浩撮影
将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(14)が25日夜、東京都渋谷区の将棋会館であった対局に勝ち、タイトル戦の挑戦権を争う決勝トーナメント(本戦)進出を決めた。デビューからの連勝記録も「19」に伸ばした。全体の連勝記録でも、歴代7位タイから単独7位になった。
竜王戦の予選6組ランキング戦決勝で、通算勝率が7割を超す近藤誠也五段(20)に快勝した。予選には全体で173人が参加。11人しか枠のない本戦進出を中学生初、史上最年少で果たし、6組の優勝賞金90万円も獲得した。藤井四段は「終始、攻め続けたのが良かった。(タイトル)挑戦は大きな目標だが、まずは一局一局、指していきたい」、近藤五段は「序盤からしっかり指された。本当に強いな、と思った」と話した。
決勝トーナメントでは、昨年の新人王戦で優勝した増田康宏四段(19)と初戦で当たる。藤井四段は5勝すると、渡辺明竜王(33)への挑戦者を決める三番勝負に進出できる。2勝を挙げれば、デビューして1年以内でのタイトル挑戦権獲得という史上初の快挙を達成する。
藤井四段は昨年10月、史上最…