裁判員裁判の法廷に包丁を持ち込んだとして銃刀法違反の罪に問われた大阪府東大阪市の無職、原田恵美被告(21)の判決が27日、大阪地裁であった。村越一浩裁判長は「法廷という安全が高度に守られるべき場所での犯行は悪質だ」として懲役6カ月(求刑懲役10カ月)を言い渡した。
判決によると、姉を包丁で刺して殺人未遂の罪に問われていた原田被告は2月13日の判決の際、手荷物に刃渡り約16センチの包丁を隠し持って入廷した。被告は当時保釈中で、懲役2年の実刑判決を受けた後の所持品検査で発覚した。
今月16日には仙台地裁でも、公判中に被告の男が法廷に刃物を持ち込み、傍聴席にいた警察官2人を切りつける事件が起きている。 最高裁はこれを受け、全国の高裁と地裁に対し、刑事事件の法廷入り口での所持品検査など、安全を確保するよう文書で通知した。