シュートを放つJX―ENEOSの渡嘉敷⑩
バスケットボールの全日本選手権は5日、さいたまスーパーアリーナで女子の準々決勝4試合があり、5連覇を目指すJX―ENEOSがトヨタ紡織を寄せ付けず、準決勝進出を決めた。昨年準優勝の富士通は最大19点差をひっくり返し、シャンソン化粧品に競り勝った。シャンソン化粧品は3大会ぶりに4強を逃した。女子の準決勝は、JX―ENEOS―トヨタ自動車、富士通―デンソーの組み合わせとなった。6日は男女の準決勝がある。
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JX―ENEOSが5連覇に向けて好スタートを切った。
隙があるとしたら試合開始直後だけだった。大会形式が変更され、会場もさいたまスーパーアリーナに変わった。「初めての会場だったので自分たちのペースをつかむのに時間がかかった」と吉田は振り返る。
ただ第1クオーター(Q)5分過ぎにリードをすると、その後は一度も逆転を許さない。第3Q途中から大量リードで主力の吉田や渡嘉敷を休ませる余裕を見せ4強入りを決めた。
準決勝は昨年12月、リーグ戦の連勝を50で止められたトヨタ自動車と対戦するが、チーム最多20得点の渡嘉敷は自信の笑みを見せた。「みなさん、楽しみかもしれませんが、負けないっすよ」(河野正樹)
《JX―ENEOSの渡嘉敷》 埼玉県出身ながら初のさいたまスーパーアリーナでの試合に「会場が変わると雰囲気が変わる。世界選手権もあった会場だし、(ここが会場となる)2020年東京五輪に向けて良いウォーミングアップになる」。