熊本市議会は12日、議会中は議員以外の議場への入場を原則認めないようにする会議規則の変更案を賛成多数で可決した。
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赤ちゃんと議会出席、なぜできない? 「傍聴人」の扱い
昨年11月、緒方夕佳議員が当時7カ月の長男を連れて本会議に出席しようとした際に、沢田昌作議長が「傍聴人は会議中いかなる事由があっても議場に入ることはできない」という傍聴規則を適用して認めなかったことをうけ、明確な判断基準がなかったことから、自民党熊本市議団により変更案が提案された。
会議規則は議場に入ることができる者を、①議員②議長から出席を求められた者③上記以外で議長が特に必要と認める者と明示し、12日付で施行された。
緒方議員は会議規則が変更されたことについて「今の仕事と子育ての両立を進める流れから反対の方向だと感じる。議場に誰が入れるかというのは民主主義の根幹に関わる。委員会などを設置して慎重に議論するべきだった」と話した。(沢田紫門)