ウクライナ戦に向けて調整する杉本(中央)ら選手たち=長島一浩撮影
サッカー日本代表は、27日(日本時間午後9時20分開始)にベルギー・リエージュでウクライナと国際親善試合を行う。ワントップでの先発するのはFW杉本健勇(セ大阪)だ。ワールドカップ(W杯)ロシア大会のメンバー入りに向け、「ラストチャンスと思う。点を取る」と決意する。
最近の代表で不動の地位を築くFW大迫勇也(ケルン)が右足内転筋の張りを訴え、25、26日の練習は別メニューで調整した。代わって杉本に先発の出番が回ってきた。
杉本は「代表ではほとんど途中出場。でも先発したらと、イメージしていることはたくさんある」と意気込む。代表で先発したのは昨年10月の親善試合ハイチ戦だけ。後半途中までプレーし、1得点を挙げた。
代表のワントップは、多くの役割が求められる。前線で攻めの起点を作る。球をキープして、味方の攻め上がりを待つ。前から相手を追って、守備のスイッチを入れる。杉本は「それは当たり前のこと。どこで点を取るか、どこでパワーを使うか。そこで違いを見せたい」。
現状は控えで、W杯の最終メンバー入りは確実ではない立場。ただ、12年ロンドン五輪で、直前に調子を上げて本大会メンバーに滑り込んだ経験もある。だからか、ウクライナ戦だけでなく、その先のW杯も見据えた覚悟がある。
「強いチームとやるときに日本がボールを保持できるとは思わない。好機は少ない、そこを決められるかどうか」。ワンチャンスを仕留めるべく、神経を研ぎ澄ます。(藤木健)