(24日、高校野球秋田大会決勝 金足農2―0明桜)
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「想像以上。今まで見てきた中で一番の投球でした」。金足農の中泉一豊監督が絶賛したのは、2連覇を狙った明桜を完封でねじ伏せたエースの吉田輝星(3年)だ。
最速147キロの直球と、低めに制球された変化球で11奪三振の快投。五回1死満塁のピンチでも「高ぶって球が浮かないように」と冷静さを失わず、直球を決め球に後続を投ゴロ、一ゴロに仕留めた。
監督が「吉田の投球に賭けていた」と振り返った通り、今大会は全5試合、636球を1人で投げきって優勝の立役者となった。ただ吉田は、「ここは通過点」とさらり。「自分が甲子園でどこまで通用するのか試してみたい」。全国の強豪と戦うことが、右腕は今から楽しみで仕方ない様子で、U18(18歳以下)日本代表の1次候補にも選ばれているプライドをのぞかせた。(吉永岳央)