（２７日、高校野球西兵庫大会決勝 明石商６―３姫路工）

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ピンチをしのいだ直後の集中打で、明石商が初めての夏切符をつかんだ。

同点の六回、１死三塁で先発の左腕加田から右腕福谷へ。「ここを抑えれば流れがくる」と考えた背番号「１」が後続を断つと、七回に中軸の連打で一気に３点を勝ち越した。決勝打の３番田渕は「野生の本能で打った」とにっこり。左越え二塁打で続いた主将の４番右田は「部員１２９人の思いを込めて打った」と胸を張った。

３年生が入学した２０１６年の選抜大会に初出場。しかし、夏は３年続けて兵庫大会決勝で敗れてきた。「３点とられたときはまた銀メダルか、と思った」と狭間監督。「選手がよう粘った。ありがとう」と真っ黒な顔をほころばせた。（編集委員・安藤嘉浩）