(30日、高校野球西東京大会決勝 日大三5―3日大鶴ケ丘)
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5年ぶり17回目となる夏の甲子園出場を決めた日大三。試合後のインタビューで、61歳の小倉全由監督が感極まった。右手で目頭に手を当て、涙に暮れた。
今大会について「苦しいゲームをずっとやらせてしまった」と振り返る。初戦だった3回戦の杉並戦は、最大3点を追う展開から、はね返した。準々決勝の片倉戦では、逆転を許して最大4点差をつけられたが、七回に再逆転した。
「決勝の緊張感を味わわなきゃな。緊張感を忘れるな」。何度も危機を乗り越えた選手たちにこの日、こんな声をかけて送り出した。緊張は、選手にとってマイナスに働く場合がある。でも、どうにかプラスに転じさせたかった。
4番・大塚のサヨナラ2点本塁打で決着。涙について聞かれた小倉監督は、「この年齢になって泣いているようじゃ情けない。でもこの子らに、甲子園を経験させたいんです。何回行っても、いいところだから」。高山(阪神)、横尾(日本ハム)らを擁して制したのは、もう7年前。そのとき以来となる夏の甲子園での勝ち星をめざす。=神宮(井上翔太)