第100回全国高校野球選手権記念大会開会式で、プラカードや歴代優勝校の校旗などを掲げて選手を先導する市立西宮高校の生徒たちの練習が7月31日と8月1日に同校グラウンドであった。生徒たちは熱中症対策を講じながら、真剣に練習と向き合っていた。
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同校は1949年の第31回大会から、女子生徒が選手たちの先導役を務める。今年は過去最多の134人が、志望者232人の中から選考会を経て選ばれた。
生徒たちは「栄冠は君に輝く」の旋律に合わせ、プラカードやプラカード代わりの竹の棒を掲げて行進。横に並んだ生徒同士が互いに歩幅や姿勢をそろえて歩む練習を繰り返した。
今年の開会式では熱中症予防のため、選手に加え、式典に参加する全ての生徒に飲料水を持たせ、水分補給の時間も設ける。生徒らも行進の合間に水分をとりながら練習に励んだ。
香川代表・丸亀城西を先導する2年の田中晴子さん(17)は剣道部の活動を終えた後に練習に参加。「今年は災害が多いので、被災地で見ておられる方に元気になって頂けるよう頑張ります」と力を込めた。
東千葉代表・木更津総合のプラカードを持つ2年の田代夏子さん(17)は、第66回大会(1984年)で先導役を務めた母に「お母さんの青春の思い出。やってみたら」と勧められて応募。校内選考会の前には自宅で練習し、母に助言をもらったという。母は選考通過を喜び、こう付け加えるのも忘れなかった。「暑いから倒れないように。それだけ気をつけてね」(飯島啓史)