公正取引委員会が、九州を拠点とするふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)と十八銀行(長崎市)の統合計画を承認する方向で最終調整していることが明らかになった。借り手にとって借り換えにあたる他行への債権譲渡で、問題視されてきた約7割に達する統合後のシェアの高さが緩和され、競争環境を維持できるとの判断に傾いているため。
今後、委員会での審査を経て、早ければ8月末にも正式に認められる可能性がある。FFGは親和銀行(長崎県佐世保市)を傘下にもち、統合すれば長崎県内の融資シェアは7割に高まる。これを公取委が問題視し、審査は2年以上という異例の長さに。銀行側が2度計画を延期するなど交渉は難航が続いてきた。
関係者によると、銀行側による…