三井不動産は3日、発行済み株式の約56%を所有する三井ホームについて、株式公開買い付け(TOB)で完全子会社にすると発表した。買い付けの総額は最大で約280億円になる見通し。新築住宅事業は人口減などで今後の伸びが見込みにくく、三井ホームの成長のためには少数株主をなくして経営判断を速くする必要があると判断した。三井ホームは3日の取締役会でTOBに賛同することを決めた。
2日の終値(783円)を25%上回る1株当たり980円で、6日から9月18日まで買い付ける。完全子会社化されれば東証1部の上場は廃止になる。