(11日、高校野球 愛工大名電10―0白山)
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「奇跡の甲子園出場」といわれた白山が、力負けで戦いを終えた。それでも遊撃手の栗山が好守で4万人の観衆をわかせるなど、見せ場もつくった。
栗山は三回、三遊間への深いゴロを強肩でアウトに。四回には中前に抜けそうなゴロに追いつき、体を回転させて一塁送球。「自分の能力以上で、今までやったことがないプレー。限界を突破できました」
一昨年まで三重大会で10年連続初戦敗退。主力の3年生は第1志望の学校に行けなかった選手が多いという。「白山に来た時、甲子園は夢のまた夢でした」と栗山。2時間足らずの夢の舞台で、力は出し切った。
笑顔で終われた
打たれたこと、抑えたこと、すべてを白山の先発、岩田は「楽しかった」とまとめた。立ち上がりは「相手の応援がすごくて、球が浮いてしまった」と、4安打などで3点を失った。リズムをつかんで立ち直った後の五回は「ちょっと油断した」。今度は5安打を集められ、4失点を喫する。「期待に応えられなかったのは謝りたいけど、僕らは笑顔で終われた」。大舞台を堪能した。
●東監督(白) 「終盤、どんなに差が開いても、球場中から声援があった。こんなに応援してもらえるチームになったのか、と思ったらうれしかった」