第100回全国高校野球選手権記念大会で初戦敗退した三重代表・白山高校の選手たちは12日夕、津市白山町の同校に戻った。三重大会で一昨年まで10年連続初戦敗退から甲子園初出場を果たした白山は、11日の2回戦で愛工大名電(西愛知)に0―10で敗れたが、懸命なプレーで甲子園をわかせた。教員や保護者、地元住民ら約200人が選手を拍手で出迎え、「地元の誇り」と声をかけた。
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バスが、山あいの学校に到着し、選手たちが一礼して降車すると、出迎えた人たちから「お疲れ様」「お帰り」と声が飛んだ。
あいさつした辻宏樹主将(3年)は「全国のレベルは高く、申し訳ない結果になった。たくさんの方に愛され、迎えられている感じがした。後輩は試合から何か感じ取ってもらえたはず。練習次第でどこまでも伸びるので、これからの道を切り開いていってほしい」と語った。
花束を受け取った東拓司監督は「苦しい場面もあったが、ベンチから応援の声と手拍子がはっきりと聞こえた。新チームのことはまだ未定。1、2年生にとって、3年生が残してくれたものは財産になる」と話した。
大会中は伝令を務めたパルマ・ハーヴィー選手(2年)は「戻ってきて少しほっとした。家族とは顔を合わせていないので、甲子園のことをゆっくり話したい」と言った。
同校によると試合後、全国から「感動した」「これからも応援している」という内容の電話が15件ほど寄せられたという。(村井隼人)