(18日、高校野球 大阪桐蔭11―2浦和学院)
18日締め切り! 夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム
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大阪桐蔭の根尾に甲子園のプレッシャーは無縁なのか。ともに優勝候補に挙げられる浦和学院との対決でも、別格の落ち着きで存在感を発揮した。
試合前、浦和学院の渡辺の印象を聞かれ、言い切った。「ウィニングショットは頭に入っている。ボール球は振らない。しっかり狙い球を打ちたい」
渡辺の決め球はスライダー。一回、大阪桐蔭の1番宮崎、3番中川がその球で簡単に三振に仕留められた。渡辺が乗っていってもおかしくない場面で、二回、根尾の第1打席がきた。2ストライクまで追い込まれ、そのスライダーがきた。しかし、根尾のバットは止まった。そして、その次の直球を左中間席へソロ本塁打。「浦和学院はここまで無失点。先制点を取りたい」。自らのバットで有言実行した。
今大会2回目の先発マウンドも託された。連打は許さず、野手の目前でバウンドが変わる不運な適時打を浴びても、リズムは崩れない。淡々と自分の投球を続け、5回2失点、95球でまとめた。
根尾にとって4季連続の甲子園。増す注目度に、常に結果で応えてきた。ラストサマーの頂点まで、あと2勝だ。(大西史恭)