(21日、高校野球・甲子園決勝 大阪桐蔭13―2金足農)
準決勝までの5試合でマウンドを守り続けた金足農のエース吉田は五回終了で降板。試合後の整列では、涙があふれた。応援団へのあいさつの際は、泣き崩れるシーンも。そして、「今は悔しい思いしかない」とうつむいた。
疲れから体調は万全ではなく、四回途中から下半身、特におしりの周辺が思うように動かなかったという。五回には根尾に中越え2ランを浴び、「失投」とうなだれた。甘い球を逃さない大阪桐蔭打線は想像以上の迫力。「全く歯が立たなかった」と認めた。
六回から右翼の守備に。監督から「打川にまかせる」と伝えられると、「すみません」と返した。無理をすればチームに迷惑がかかると思った。「応援をしてくれた人に優勝を届けられず残念です」