(21日、高校野球・甲子園決勝 大阪桐蔭13―2金足農)
四回、2点差に詰め寄られていた大阪桐蔭にとって、貴重な追加点となった3得点は、1番の宮崎仁斗(3年)がたたき出した。
無死一、二塁で前の打者が送りバントに失敗。悪い流れに傾きそうなところで、宮崎は「三振しないことだけを考えていた」。6球目をとらえたスイングは、コンパクトで鋭かった。内角への140キロの直球を、きれいにさばいて、左翼席へ。リードを5点に広げる3ランとなった。
史上初の2度目の春夏連覇に1番打者として貢献。「入学したときから100回大会を意識してきて、去年の先輩の分まで、と思ってやってきた。それが実を結んだと思う」と喜びを語った。