(21日、高校野球・決勝 金足農―大阪桐蔭)
金足農×大阪桐蔭をライブ中継 「バーチャル高校野球」
大阪桐蔭の選手は午前8時ごろに起床。朝食をとった後、宿舎でビデオを見ながら金足農対策を確認した。データ分析を担当する記録員の小谷優宇(ゆう)君(3年)は、前日の午後8時から深夜2時ごろまで相手の配球の傾向などを細かくチェックした。「分析の出来は90点以上。好球必打で打ち崩して欲しい」
宿舎を出発する際には、中川卓也主将(同)が「史上初の2度目の春夏連覇を達成して、笑顔で優勝旗を持って帰ってきます」とあいさつ。球場に向かうバスの車内では、音楽を聴いたり、仮眠をとったりと自然体を貫き、午前10時40分ごろに球場入り。準決勝で勝ち越し打を放った石川瑞貴君(同)は「この日のために苦しい練習を乗り越えてきた。部員63人全員の力で優勝したい」と意気込んだ。
投打で活躍してきた根尾昂(あきら)君(同)は「このチームで2度目の春夏連覇に挑戦できることに感謝している。早く試合がしたい」とわくわくしていた。
三塁側アルプス席には開門と同時に保護者やファンが詰めかけた。中川主将の中学の同級生で、大阪市平野区の中野智史さん(18)は「中川君の活躍を近くで見たくて早く来た。プレッシャーはあると思うが、最後は楽しくプレーして欲しい」と話した。
1年生部員の父親の古藤義彦さん(48)は「控え部員も一丸となって戦っているのが親の立場でもわかる。春夏連覇を期待しています」と力強く語った。