金足農で唯一ベンチ外れた3年生 寂しさ秘め願った勝利——贯通日本资讯频道
您现在的位置: 贯通日本 >> 资讯 >> スポーツ >> 正文
金足農で唯一ベンチ外れた3年生 寂しさ秘め願った勝利

(21日、高校野球・甲子園決勝 大阪桐蔭13―2金足農)


金足農・川和田優斗


動画もニュースもたっぷり! バーチャル高校野球


安打が出るたび、ピンチを切り抜けるたび、左手のグラブに右の拳を隠し、こっそりガッツポーズした。ベンチのすぐ横、ボールボーイの場所で。


金足農の野球部員3年生は10人。9人はグラウンドでプレーし続けた。なのに、川和田優斗(かわわだ・ひろと)はただ一人、背番号をもらえなかった。


秋田大会は「20」をつけた。甲子園に来てからの練習で、ベンチを外れることを知った。「みんなの前で泣きたくなかった」。その場はこらえ、コーチの前で大泣きした。


投手として入学したが、1年秋にひじに死球を受けて外野手に転向。守備が苦手だった。野球ではほかの9人と差があることを自覚している分、練習では道具の準備や片付けを率先してやった。


練習後はたまに、農場当番の高橋に誘われて、鶏や豚の世話をした。冬は雪でつぶれそうなビニールハウスの雪下ろしをみんなでやった。いつも一緒にいた仲間とのけ反りながら校歌を歌いたかったが、今回は許されなかった。


「同級生なのに、あこがれみたいになっていった」。寂しさを胸に秘め、勝利を願い、ボールを届け続けた。


決勝後のグラウンド。みんなが土を集めるのを眺めていた。すると、「川和田も来い!」と呼ばれた。いつもの仲間が、こっちを見ていた。うれしくて、甲子園の土を、手を真っ黒にして集めた。(高岡佐也子)


新闻录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

发表评论】【加入收藏】【告诉好友】【打印此文】【关闭窗口

相关文章

敗れた金足農、先発は1年生 来夏へ目標は「輝星2世」
9回初球にフルスイング 貫いた攻めの姿勢で逆転勝利
金足農が3回戦敗退 昨夏は吉田投手擁し、甲子園準優勝
笑顔の投球、先輩がいるから 後ろを振り向きあげた指
「1球でも無駄にしない」 試合揺り動かした3ラン
劇的勝利の金足農、1年生が同点打「夏の雰囲気は違う」
励ましてくれた捕手は対戦相手の部員 配球は前日に相談
「神様はいる」だからスパイクを磨く 26連敗後の1勝
「足の速さは普通。でも全力疾走」単打なのに本塁へ突入
亡き父へ「ついに打ったよ」 仏壇に置いたHRボール
記憶に残る一打、安打にはならなくても 頼れる1番打者
応援委員長、球児の名前を叫んだ夏 届けた最後の声援
監督室に呼ばれた日、忘れられない 決断し気付けたこと
春から素振り1日500~600本 4番の重圧克服
昨夏準Vの金足農は初戦突破が鍵か 秋田大会の見どころ
野球を通していろんな感情を知った 開幕試合で集大成を
甲子園惜敗の父を「超える」 娘は母校でマネジャーに
球数制限、65%が「反対」 秋田の監督にアンケート
開会式、あいさつは4人→1人に 高校野球の熱中症対策
くじにFマーク「当たりだよ」 言われて知った選手宣誓
金足農、雪の坂おんぶ上り 吉田輝星「一番つらかった」
「1年目10勝」金農・吉田輝星投手、後悔ないプロ挑戦
金足農・吉田がプロ志望届提出へ 近く会見で表明
金足農に県民栄誉章授与へ 知事「秋田の野球変えた」
金足農の吉田、小学生とハイタッチ 野球・高校日本代表