第100回全国高校野球選手権記念大会で準優勝した金足農の選手や監督らが22日夕、秋田に戻った。
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朝日新聞大阪本社への表敬訪問を終えた選手たちは22日正午ごろ伊丹空港に到着した。雑踏への厳重な警戒が続く空港内で、高橋佑輔選手は、制服姿に試合用帽子を着用。理由を問われ、真顔で「かばんに入らなかったっす」。
保安検査を通過した選手たちに、居合わせた人たちが記念撮影を求めた。同じ飛行機に乗り合わせた横手市の小学2年久米甲優(こう)君(8)は、吉田輝星、打川和輝両選手と記念撮影をして握手をした。「すごかった…」と恍惚(こうこつ)とした表情。選手たちはお土産を買ったりSNSをしたりして、ゆっくりと過ごした。
午後2時過ぎに秋田行きの直行便が出発。機内では機長が「選手の皆様のひたむきさと頑張り、それを応援する秋田の方々の郷土愛の深さに感動を覚えました」とあいさつした。
約1時間のフライト後、秋田空港に1千人を超えるファンがつめかけていると知った菊地彪吾(ひゅうご)選手は「やべえ」と感嘆。菅原天城コーチが「強行突破しちゃえ」と言うと、菊地選手は近江との準々決勝での走塁を念頭に、「2ランスクイズみたいにですか」と笑いを誘った。(神野勇人)